学びほぐしからはじまるリーダーシップ
メタモるカタリストのKeiです。
今回のワークショップのタイトルにもなっている「学びほぐしからはじまるリーダーシップ」。
この学びほぐし、英語でいうとUnlearnという言葉になります。
学び直すre-learnではなく、un-learnなので学んできたことや信じてきたことを
一旦手放して、新しい見方や視点から物事を学び再構築していくという意味になります。
この学びほぐしがどうして必要なのか。
今日はこの学びほぐしについて、自分の体験も含めてお話したいと思います。
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私たちは普段いろんな「知っていること」に囲まれて生きています。
家族、親戚、学校、コミュニティ、友達、仕事など様々な場所からの経験を通して、
どんどん知っていることを増やしていきます。
そんな知っていることたちにたくさん囲まれているので
当然ながら自分のこともよく「知っています」。
私自身、幼少時から信じてきた自分像がありました。
10歳近く離れた姉はいつも両親から頼りにされ、私の面倒もとてもよく見てくれました。
高校だって、大学だって、偏差値はいつも姉には追い付かず、
あともうちょっと・・・という惜しいポジションに居続けた私。
そんな優等生的な姉と一緒に育った私は、姉は大人で容量も良く、何でもうまくこなせる人、
私は子供でまあ頑張ればなんとかなるけど、でも相対的にはまあまあな人、という
「ストーリー」を信じる環境が整っていました。
私はリーダーでなくて、フォロアー。だって家族の中でも今までそうだったし。
私はクリエイティブではない。だって周りと比べると大して奇抜なアイデアも浮かばないし。
私は戦略的ではない。だってそれは他のもっと頭がいい人がやることでしょ。
誰が何を言おうと、そうなはず。
だって私は私のこと一番知っているしはずだし、ね。
でもそれがもしかして違うのかも?と思ったのは、社会人5年目を過ぎた20歳後半過ぎてから。
自分が自分に言い聞かせている「ストーリー」に対して、疑問を持って問いかけてくれた人たちに恵まれたことがきっかけです。
「それってホント?それはどこから来たストーリーなの?」
“One of the greatest challenges of becoming myself has been acknowledging that I’m not who I thought I was supposed to be or who I always pictured myself being.”
― Brené Brown
人間性理解の研究において、アメリカでは非常にポピュラーなブレネーブラウンの本 Rising Strongの中にあった、この言葉。
自分の中にあった手放すことへの抵抗感、疑いもなく信じてきた自分像が
実は機能するどころか、本当はできることを、できないことにしていたということ。
そんなことに気づきました。
まさに学びほぐしの必要性を感じたとき。
そして今でも日々、この学びほぐしの難しさと向き合いながら過ごしています。
新しいものを生み出すには、Unlearnする必要がある。
リーダーシップと学びほぐしとの関係性はここにあると思います。
リーダーが自分の考えややり方に固執しすぎてしまっていては
新しいものを生みだすことも、日々変わる現状やニーズに適応していくこともできない。
そしてそれ以上に、自分のストーリーが妨げになって、リーダーとして、人として
本来持つものが発揮できなっている。そして、それは周りにも、社会にも影響してしまう。
とってももったいないサイクルだと思います。
このワークショップでは、この学びほぐしの力を、対話や問いかけを通して
参加者の皆さんそれぞれが個人的なものとして体験する場になると思っています。
11月6日、ぜひ来てくださいね!
皆さんとお話できること、楽しみにしています。
(写真:iLEAPオフィスの裏庭から)
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